正伝寺入口の受付の足元に、1枚目、葉っぱで作られた草履がさり気なく置かれていて可愛かった。柿の葉で作られたものだろうか。
2枚目の「方丈」の額のところに天井も写っているけれど、この天井は血天井と言われ、1600年の夏の伏見城の戦いで城を守っていた家康家臣の鳥井元忠が石田三成の軍勢に敗れ、400人近い一党と城内で自刃。床は血の海になったという。その血塗りの床を供養のために天井としたもので、板の濃い色になっている部分は420年ほど前の血痕。
この伏見城の戦いで血塗られた床を血天井としているのは他に、東山区の養源院、北区の源光庵、左京区の宝泉院、右京区の天球院、宇治市の興聖寺、八幡市の神應寺(じんのうじ)。まだ訪ねていないのは天球院と神應寺。
方丈の正面、白砂に皐月(サツキ)の植え込みのある枯れ山水庭園の向こうには比叡山。この寂とした庭園を愛した谷村新司さんの姿が脳裏に浮かんだ。デビッド・ボーイはここで涙を流したと言われている。またゆっくりと訪れたいもの。
ここを出るときに雨になった。本堂入口手前のお地蔵様も友禅菊(ユウゼンギク)も、本堂に入る前とは違う景色を見せてくれた。
雨が降り出す前に枯山水庭園から比叡山が見られてよかった。
次の日、比叡山を詣でた。

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