621d8be9.jpg3年前の秋、京都、金福寺(こんぷくじ)で。すでに過去のブログにアップしている。その年の紅葉は見事だった。今年、こんな真っ赤な落葉が見られたところは少ないだろう。この一面の深紅の落葉を見たときは歓声を上げた。
ガンの友達が気になり、昨日、また都内に見舞いに行った。
5日前はベッドから降りて待合室まですいすいと歩いていくので、思っていたより元気じゃないかと安心したものの、昨日は歩けなくなっていた。足も小枝のように細くなっているのがパジャマ越しにもわかるし、軽くなっている体重さえ支えられないのだろう。
口の中が狭まり、言葉も5日前より聞き取りにくくなっていて、前回の半分もわからなった。それでも、帰りに手を握ると、健康人のように力強く握り返してくれ、まだ大丈夫だと思った。ただ、進行の早いガンとのことで、私が持って行ったハーブティーは飲んでいるようだけれど、5日後はどうなっているかわからない。
友達は自分の状況はわかっているものの、生き延びようという気力があるし、奥様も明るいのが救い。また来週も見舞いに行こうと思っている。
前回同様、最初に顔を出すと眠たそうだったので、また1時間ばかり小石川後楽園に行き、終わり近くなった紅葉を眺めて病院に戻った。来年は一緒に小石川後楽園の紅葉を見ようと言いたかったけれど、とうとう言えなかった。