be366c30.jpg15日、京橋のギャラリーで、「安斉重夫 鉄の彫刻展」で。
安斉さんの作品は、影と一緒になって完成するようなところもあり、影が出ていると、もっと雰囲気が変わって素晴らしさも増すのだけれど、写真を写すときストロボが出て、影が消えてしまうところが残念。
私の着物は、初めて袖を通した柿渋染の夏赤城。とても着やすい。絞りも入っていて、それは猫なのだけれど、ここでは左袖の下の方に少し写っているだけ。帯も、すっかり忘れていて、初めて締めたもので、動物の象が織り込まれている。
先月発売の「女医」が増刷決定との知らせに、またも、読者はわからない……と思ってしまった。今の時代にハードは好まれないのではないかと思っていただけに、単に間違って買われてしまったのではないかと……。
担当にも伝えたけれど、「女医」の早々の増刷より、処女作の「華宴」の15刷の方が嬉しい。23年前の平成元年発売だけれど、書いたのは25年ほど前。それが、未だに読まれているのはモノカキとして幸せの極み。かつては自分の作品が10刷以上になるなど、夢にも思わなかった。
この大不況時に2作品の増刷になり、お買い上げ下さった皆様、ありがとうございました。
今日は「小説NON」10月号発売。6回連載「蜜の味」の5回目掲載。
明日は「悦」VOL.6の発売で、短編の「邂逅」掲載。けれど、すでに昨日、書店に並んでいたので買いましたと、読者の方からのコメントが。