73b74bcf.jpg近所の小さなマンションの植え込みの樒(シキミ)。樒は1本だけ。目立たない色なので、見過ごす人が大半。今は、買い物帰りに、この花を見るのが楽しみ。
昨日は食べ物が入手困難という仙台の人に荷物を送るために、午前中からデパートに。米は余るほどあり、お餅もあり、豆腐に玉子に納豆にと、ともかく野菜から何から一杯。玉子、牛乳、納豆などは被災地の生産者の関係で少ないようだけれど、それでも、けっこう出ている。
地震直後の空っぽの棚が嘘のよう。空っぽのときを知っているので、被災地では、まだまだそんな感じなのだろうと察しがつく。
持てるだけの米や餅、湯を入れるだけでいい味つけの高野豆腐や、暖めるだけでいい五目御飯、雑炊、朝がゆ、鰻まで、元気づけに精いっぱい詰め込んだ。
姉から私に支援物資として送ってきたパンも入れた。そのパンはできたてのように柔らかく、それだけで不思議なのに、2〜3カ月、常温で持つので、いっそう不思議。岐阜の可児市「酵母工業有限会社K」で作っている。その名も「天然酵母のパン」。クリームパンやバターパンを姉は送ってくれた。
イタリア北部だけで育まれる天然酵母パネトーネ酵母と乳酸菌による複合成熟がおいしさの秘密と書いてある。確かに、想像したよりおいしく、見直した。
うちには地震後も食料はたくさんあるので、まだ食べきれないでいた。5月まで持つので間に入れた。柔らかいのは大切だ。パサパサしたものは食べたくないはず。
こちらは食料がこんなにあるのに、食べるものが1日3回、口に入らない被災地の人達がたくさんいると思うと、ここにいるだけでも後ろめたいほど。
ゲラを出し、短篇続き。