5183a70a.jpg14日の鎌倉の鶴岡八幡宮で、蓮の葉と花が終わった花床。この景色は秋だ。
昨日から今朝の午前中まで、雑用で大忙し。
マンションで防災時のために備蓄していた乾パン50箱近くが先月で賞味期限切れになったので、廃棄処分が夕方から行われる。うちも防災なので、缶を開けて中身を出して生ゴミとして捨てる作業に加わる。けれど、捨てるのは許せない心境。
「賞味期限」は、美味しく食べられる期限。賞味期限が切れたからと言って食べられないという意味ではない。それなのに、世の中にはそれを知らない人が多くて、期限が切れたら捨てる人も。
私の友達は最低限の生活知識があるので、連絡したら、もらうもらうと言ってくれ、その連絡や宅急便の宛名書きやで、てんやわんや。1箱に乾パンの缶が24個入っているとか。今までに私の知り合いだけで、25箱が何とかなることに。
他の方も当たってくれていて、30箱は何とかなるので、夕方までにはほとんど助かることになるかもしれない。

世界では、わずか1日に4万人もが餓死している。1年で1500万人の餓死者。この現状を知っているなら、まだ食べられるものを捨てたりはできないはずだ。私は炊飯器の中は一粒残らず空にするし、おしゃもじについたお米は最後の一粒まで食べる。
ある尼寺で、厨房の係の人が、最期におしゃもじを舐めていた。私はそれを見てから真似るようになった。
「消費期限」は、食べ物などが劣化し始める日付なので危ないけれど、「賞味期限」切れは、それ以降は、味が少しは下ちるかもしれませんということ。
自分の目で見ていいと思ったら匂いを嗅ぎ、それもいいと思ったら、最後は舌で確かめればいい。自分で食べられるものかどうかわからないようでは情けない。缶詰など2〜3年過ぎていても大丈夫。私は5年過ぎたものでも食べたことがある。たいてい大丈夫だ。後は自己責任。
「賞味期限」の本当の意味を、学校で教えてほしい。大人が知らないと子供も間違った知識のままで成長していって、貴重な食品を罰当たりに捨ててしまう。
日付などでいい悪いを決めるのではなく、自分の体である程度わからないと、人間はますます自然から遠ざかっていくのみ。