5ff9aa83.jpg楯の会の一期生で、一水会創立メンバーでもある阿部勉氏が亡くなったのは、1999年の今日だ。
いつだったか、世紀の奇書と言われている「家畜人ヤプー」を書いた沼正三氏と新宿のゴールデン街でハシゴしていたら、阿部氏が呑んでいた。
沼氏とは顔見知りだったらしく、阿部氏に私を紹介してくれたが、とても優しそうな人だった。
阿部氏は私に、手首の念珠を外して渡してくれた。
「いいんですか?」と阿部氏の連れの男性が慌てたようすで訊いていたのを覚えている。。
三島由紀夫のために、いつも身につけていたものらしい。
「いいんだ、いいんだ」と、阿部氏は私にプレゼントしてくれ、今も大事にしている。
とても印象的な人だった。
私は右翼でも左翼でもないし、阿部さんをそういう感じでは見られず、へ〜、この人が楯の会の人ね……と、不思議な気がした。
2度目に会えないまま、亡くなられたことを知った。
若いのにと、惜しい気がした。
そのときの関連記事は今もとってある。
一期一会。
お兄さんのような感じだった忘れられない人だ。