89435fad.jpg右が在りし日の明智伝鬼氏。
中央が丸茂ジュンさん、左が私。
刺青の彫師「彫よし」さんの出版記念パーティのときのものだ。

業界では有名だった緊縛師の明智伝鬼氏が7月17日に、わずか64歳で亡くなられて1カ月経った。残念でならない。
モノカキになってから、この世にプロの調教師や緊縛師がいるのを初めて知った。

担当の編集者のひとりは緊縛師の髭さんだったし、業界一ハードなプレイをすると言われている志摩紫光氏ともパーティで何度か顔を合わせたことがある。
有末剛師にはビデオの脚本を頼まれて二本書いた。驚くほど忠実に脚本にそったビデオをを作って下さった。
私はモノカキになってすぐに、SM界では有名な人達と会うことができた。

SMには蝋燭、鞭、医療プレイなどいろいろあるけれど、縛りは日本の美だと思うようになった。女体がより美しく装われる。けれど、このとき女の顔が笑っていては、せっかくの緊縛も台無しだけれど。

緊縛師達は普通は非常にやさしい目をしている。物腰や言葉が柔らかい。
やさしい人でなければ相手を自由にすることはできない。
いましめられる者が羞恥や苦痛に耐えられるのは、緊縛師の本当のやさしさを知っているからだ。愛なくしては緊縛師になれない。
巷でSMまがいの犯罪を犯すような人には人間の資格もない。
SMは相手を苦しめる行為ではなく、理解し合った者同士が深い悦びを得るための愛情表現だ。

知り合いが増えるだけ、彼岸に旅立つ人を送ることも多くなる。
生まれた以上、誰しも亡くなるとわかっていても、やはりしばらくは淋しい。