「藍川京」の部屋

女流作家「藍川京」の花日記と、作品を紹介するブログです

2022年07月

みなとみらい高層ビル群

今日で7月も終わり。コロナの累計者数は1200万人越えで、複数回感染する人がいるとしても、ほぼ10人にひとりは感染したことになる。凄い数だ。近々、5人にひとりは感染者になってしまうのではないかと思っている。
どこにも行かないので花の写真がほぼなくなり、室内からの写真など。
曇りになったらイングリッシュガーデンにでも行きたいけれど、ここ数日、太陽が眩し過ぎて焦げてしまいそう……。

1〜2枚目、3月初旬の夕方、みなとみらいの雲はピンク色。
3〜5枚目、今月中旬、富士山の西側に日が沈む直前。高層ビルの窓が太陽の最後の光りで輝く。
6〜7枚目、富士山方面の日没直後。雲が厚い。

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横浜イングリッシュガーデン ミニブドウ(プルプレア)、アノダ・クリスタータなど

クリーニングに出した厚い方のカーテンが戻ってきた。昼間はレースのカーテンだけでいいものの、夜、明かりをつけると気になったし、寝室は消灯しても、外がかなり明るかった。
破れずに戻ってきてほっとしたものの、クリーニング代が1万円を突破。しかも、私は煙草は吸わないのに、たばこ臭い匂いがして、書斎の方は何とかなるけれど、寝室のカーテンは耐えられない臭い。夜中の零時にカーテンを外し、窓を開け、玄関も少し開けて空気の入れ換え。
そして今朝、自宅の洗濯機で1枚だけ洗ってみて外に干すことに。もう20年以上、外干しはしていないのでいやだけれど。
外に干して虫でもついて卵を産まれたら、幼虫になって生地を食べられ、穴が空く。洋服に穴が空くのはそういうことだと知ってからは浴室にしか干さなくなった。いくら太陽に当てるといいと言っても、外に干すのは恐い。
クリーニング店には電話しようかとも思ったけれど、今も葛藤中。
千葉にいた時にカーテンを洗いに出すと、丈が短くなって戻って来たことがあった。オーダーのカーテンなのに、あの時も唖然とした。

1〜2枚目、ミニブドウ(ヨーロッパブドウ プルプレア)が、こんなになった。およそ1カ月前の6月24日にも載せているけれど、花が終わって間もない頃のもの。比べると面白い。ひと月でこんなにも成長する。
3枚目、アノダ・クリスタータ。4枚目、半夏生(ハンゲショウ)もまだこんな感じ。
5枚目、褄黒豹紋(ツマグロヒョウモンも暑そうだった。
6〜7枚目、クレマチス。

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横浜イングリッシュガーデン ホタルブクロ

先日、カーテンを出したクリーニング屋さんから電話があり、「古くなっているので破れるかもしれないけれど、それでもいいですか」と言われたことを書いた。その時は、今までそんなことはなかったのにと思ったものの、今になって、ここに住んで17年になったけれど、同じ所にこんなに長く住んだことはなかったことに気づいた。
小学校は6回転校したし、中学は2回。高校だけは無事に通えた。それから東京に出て、病気でいちど福岡に帰省して3年前後暮らしたのだったか。それからまた東京へ。こうして次々と引越し、杉並区の荻窪には10年。ここが最長記録になったのに、次に千葉にマンションを買って引っ越して12年。また記録を更新したけれど、この横浜が17年になってしまった。
生まれてから30回ぐらいは引っ越してきたけれど、人生の半分以上が、後半3カ所に収まっている。この最長記録を更新しているマンションにはいつまでいるのだろう。そろそろ新しいところに住みたい欲求が出ているけれど、もはや簡単な引越はできない。千葉からここに越した日の夜は、疲労で死ぬかもしれないと思ったほど。歳と荷物を考えると、もう引越は不可能かもしれない。

大好きな花。故郷の阿蘇を思い出す蛍袋(ホタルブクロ)。
今年はガーデンの蛍袋を写せなかったので、まだ載せていなかった過去のガーデンのものを。
野原や山地を歩いていて見つけたときは嬉しいもの。
故郷と幼い頃の香りがするような花。

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横浜イングリッシュガーデン ヒペリカム、コンニャク

コロナが急拡大。日本の新規感染者は、先週1週間で世界で最も多く96万9068人というのだからから凄い。世界一になるとは、今までのこと考えると驚きでしかない。
治まってきたかと思うと、また拡大の繰り返し。今回がいちばん感染力が強そう。それでもワクチンを打っていれば重篤化しにくいのは救い。
今まで、まわりで感染する人がいないなと思っていたら、今月になってあちこちから感染の知らせ。モノカキ仲間、編集者、知り合い親子など6〜7人。これは凄いことになってきたなと思っている。
4回目の接種をした人も増えてきた。私は背中の傷が治ってからと思っていて、8月半ば以降にと思っている。4回目は辞めようかと思っていたけれど、現状を見て、これは打つしかないと。
いつになったらコロナは下火になるのだろう。

1〜2枚目、何だろうと思って写したものの、山猪独活(ヤマシシウド)でいいのかどうか。多忙なことと入院などあって、ひと月ほどイングリッシュガーデンに行けなかったので、その間にきれいな時期を逃したのかもしれない。
3〜5枚目、ヒペリカムの実も大きくなってきた。
6〜7枚目、今年はコンニャクが見当たらないと思っていたけれど、私が行けなかった間に急成長したらしい。独特の茎の斑点と茂った葉を見て嬉しかった。見慣れない人には、ややグロテスクに映るかもしれないけれど。

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姫パイナップル成長記録

姫パイナップルの収穫まで。実ができたのに気づいたのは4月10日頃。
1枚目、それから2週間ほど経った4月29日。だいぶ茎が伸びてきた。
2〜5枚目、紫の尖った花が咲いている。6月2日。
6〜7枚目、今月22日。葉が茂って、茎の脇から新しい芽が出て来ているのを見つけ、そろそろ収穫することに。
7月26日収穫。8〜9枚目、切り取ったところの横から、もうこんなに新しい株が出ている。
10〜11枚目、パイナップルの色も一時期よりだいぶ赤みが消えている。栄養は葉の方に行っているのだろう。もう少し早く収穫してもよかったけれど、かつてないほど遅くなった。
我が家ではこれ以上増えても仕方がないので、勝手に知り合いに送った。このまま眺めて終わるもよし、植えて増やすもよし。受け取った人はどんな反応をするだろう。

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横浜イングリッシュガーデン ノコギリソウ、タイマツバナなど

昨日の紫外線防止の窓ガラスのフィルム張り替えの時、職人さんの邪魔にならないようにカーテンも外し、ついでにクリーニングに出したけれど、後でクリーニング屋さんから電話があり、古くなっているので破れるかもしれないけれど、それでもいいですかとの電話。
引っ越して17年経っているし、レースのカーテンの方が先に傷む気がするけれど、これは時々、自宅で洗っているのものの、破れるような感じはしない。その内側の書斎のカーテンは贅沢をして高い布で作ってもらい、リラックスできる淡いモスグリーン地のものにした。浮き上がる模様も気に入っていた。それより安い寝室のカーテンの方が硬くなっているとのことで、値段の差かなと思った。ともかく、無事に戻ってくるといいがと思っている。けれど、新しく作り替えると、また気分一新できるのかもしれない。どちらでも良しとしよう。みんなどのくらいでカーテンは作り替えているのだろう。

1〜2枚目、鋸草(ノコギリソウ)。ノコギリのような葉っぱから。根元の朱いのはコリウス。
3〜4枚目、松明花(タイマツバナ)と思うけれど。ベルガモット(モナルダ)とも。少しだけ時期が遅かった。
5〜6枚目、狗尾草(エノコログサ)に似ているけれど大きい。大狗尾草(オオエノコログサ)でいいのかどうか。他の植物だろうか。
7〜8枚目、ブッドレアもまだ咲いている。
9枚目、合歓木(ネムノキ)。これは花は終わってしまったけれど、今年は載せていなかったので、6月初めのものを一応、今頃。

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横浜イングリッシュガーデン スモークツリー、シマトネリコ、ルドベキアなど

朝から窓ガラスの紫外線防止フィルム張り替えに職人さんが来るので落ち着かない。今回は寝室と書斎だけだけれど、4時間前後かかりそう。リビングは窓が大きく大変なことになるので、まだ張り替えない。もうここに来て17年を過ぎ、張り替え時期を過ぎた。これを貼っていると紫外線がカットできるだけでなく、ガラスが割れたときなどに飛び散らない。台風の風圧で割れることは滅多にないと思うけれど、相当激しい風が吹くので、少し安心。
張り替えたら、まず寝室と書斎を二重窓にすることにして見積もってもらった。外の音をより遮断できるし、冬は相当暖かくなるとか。強風の時の私の恐怖がどのくらい柔らぐかどうかは、やってみないとわからない。

1枚目、スモークツリー。2〜3枚目は似ているけれど、島秦皮(シマトネリコ)。前回載せたときは、漢字で「島十練子」と書いた。今回、島秦皮の札で説明がしてあるところがあると知り、はて、どちらが正しいのか。どちらでもいいのかもしれない。
4枚目、山法師(ヤマボウシ)の実。5枚目、エゴノキの実。6枚目、山茱萸(サンシュユ)の葉があまりにきれいだったので。
7〜9枚目、ルドベキア。ミニの向日葵(ヒマワリ)のようにも見える。同じキク科ではあるけれど。

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横浜イングリッシュガーデン 秋色紫陽花

「秋色紫陽花(アキイロアジサイ)」というのは、5〜6月の普通の時期に咲いた花が、気温の変化などによってアンティークカラーに変化した状態のことらしい。
昨日と1昨日には普通の紫陽花を載せたけれど、今日の紫陽花がそれに近いのでは。ドライフラワーのようにも見える。
最近の紫陽花の中にはきれいな秋色紫陽花になるように作られた品種もあるとか。
今回、こういう終わりに近づいた花の色も面白いなと思って写した。

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横浜イングリッシュガーデン まだ咲いているアジサイ

近場でいうと、鎌倉や大船フラワーセンターあたりには行きたいけれど、暑さとコロナで足止め。
近くに横浜イングリッシュガーデンがあるで、おおいに助かっている。

昨日に続き、まだ咲いている現在の紫陽花。
7枚目はアナベルで、8〜9枚目は小紫陽花(コアジサイ)だろうか。

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横浜イングリッシュガーデン 真夏のアジサイ、ヤマアジサイ、カシワバアジサイなど

昨日は真夏の薔薇を載せたけれど、今日は紫陽花。
多くの紫陽花が過ぎていく中で、まだ5〜6月のような生き生きとした紫陽花も咲いている。
7〜9枚目は柏葉紫陽花(カシワバアジサイ)。

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横浜イングリッシュガーデン 真夏のバラ

コロナがまた急増。それでも、もう驚きもなく、いつも通りにうがい、手洗い、マスク、混雑するところに行かない、くらいを守るだけ。死亡率で言えば、他の病気の方が俄然多いのだし。ただ、困るのは、コロナによって救急車使用率も急増していて、すぐに到着しなかったり、搬送先がすぐに決まらなかったりすること。命に関わる怪我や病気の人が危ない。

薔薇の時期はすぎても、年中、いくらかは咲いているもの。
横浜イングリッシュガーデンでも、真夏の厳しい日射しの中、今日のような薔薇がまだまだ咲いている。

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横浜イングリッシュガーデン ダリア、ヒメリンゴ、ローズヒップ、シュウカイドウ

私が退院する前日にひとり入ってきて、その時だけ3人になったけれど、私が退院すると、またふたりということ。後で入ってきた人とは丸1日も一緒にいられなかったけれど、海の見える窓際で3人で色々と話した。ふたりは同い年で私より5つくらい年上とわかった。
後から来た人はてきぱきしていて、見るからにタレントさんではないかというようなショートヘアの垢抜けた美人さんだった。
翌日、心臓手術とのことだった。見た目は元気そうに見えたけれど、意識を失ったりしたこともあるとか。それでも今回、ひとりで来て、入院ということで、そのわけは、旦那様が癌で、今は家に帰っていて、入院が交代になったとのこと。「夫は具合が悪くて家で寝ていると思う」と言われ、夫婦でこれは大変だと気の毒だった。娘さんがひとりいるとのことで、娘さんが父親の世話をしているならいいけれどと思ってしまった。
ここでも片足を包帯でぐるぐる巻の人が、色々話せて楽しかったと言い、お墓でいいところが見つかったしと言い、また共同墓の話になったり。
翌日、早朝からまた3人で話し、10時にふたりとお別れになった。色眼鏡で見られるといけないので、最後まで仕事は伏せた。
今回は背中の傷で仰向けに休めないのは大変だったけれど、けっこう楽しい入院だった。知り合った人達、早く元気になって退院できるといいけれど。
受付の事務の人とも、まるで長年の知り合いのように両手を振って満面の笑みでのお別れとなった。

1枚目、いい時期のダリアに巡り合えた。すっきりしている。
2枚目、姫リンゴ(クラブアップルとも)も美味しそうに重いほど生っている。
3枚目、ローズヒップ。
4〜5枚目、今年初めての秋海棠(シュウカイドウ)。
7月末から10月末頃までの花だけれど、これも京都の大原にわざわざ見に行ったことが何回かあり、私の中では秋の花。こんな真夏に咲いていると可哀相な気がしてしまう。けれど、日陰の涼しい場所に咲いている。
今頃、北鎌倉の明月院でも咲き誇っているのかもしれない。

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横浜イングリッシュガーデン アーティチョーク、バーベナなど

入院中、最初の人が退院して、すぐに入ってきた人をひと目見て、元教師でもしていらっしゃったのではと思った。話しにくいかなと思ったけれど、片足に分厚い包帯で点滴。あまり歩けないようなので、半日ほどして、「喉が渇いていませんか? よかったらお水でも買ってきましょうか」と言うと、「いいですか?」と、渡りに舟とばかりの返答だったので、ペットボトルを2本買ってきて渡すと、240円なのに250円を、ほんの気持ちだから取っておいてと言われ、10円多めに戴いてしまった。それから、手が痺れていて開けられないので開けてくれませんかと言われ、開けて渡すと、すぐにゴクゴクと飲み始め、実に美味しそうだったし、「ああ、美味しい」と言われ、どんなに喉が渇いていたのだろうと気の毒だったものの、私まで嬉しくなった。
それから色々話すようになり、「先生をなさってましたか?」と訊くと、「いいえ。私はあなたが先生ではないかと思っていましたよ。書き物をされていたので」と。手紙のことだ。お互いに教師ではないかと思っていたのがおかしかった。
家庭のこと、各国を旅行していたという息子さんのことなど色々と話を聞き、そのうち、お墓の話になり、私はペンネームで入ることが決まっていて名前も刻まれている富士の文学者の墓のことは伏せて、築地本願寺の共同墓を契約していて、もう名前(本名)も刻んであるんですよと言い、値段や、宗教は一切関係ないこと、その後、将来に渡ってまったく費用が掛からないことなど話すと、「そういうところに入りたかったんです。安いですね。行ったことがありますよ。素敵なところですね。帰ったらすぐに主人に話して、そこにしたいと思います」と言われてしまった。
都会にしてはやけに安い金額で、1回払っておけば、その後、お骨を持って行ってそのまま渡せば、一切費用はかからない。毎日、お経とお線香とお花が供えられ、墓参りの人はお花もお線香もいらない。終わったら境内の広い喫茶店で飲食して帰ることもできるし、楽しく墓参りできるのも気に入っている。
というわけで、ひょんなことからお墓のセールスまでしてしまったけれど、大きな収穫とばかりに、やけに喜んでいらっしゃったその人が印象的で、これまた意外な展開だった。

1〜4枚目、イングリッシュガーデン前に咲いている巨大薊(アザミ)のアンティチョーク。背丈2メートルほどだろうか。
5〜7枚目、住宅展示場入口で、ピンクのインパチェンスやバーベナ。

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横浜イングリッシュガーデン ミソハギ、ヒメヒオウギズイセン

また入院中の話を少し。
最初は4人部屋にひとりの患者さんしか入院していなかった。15〜20畳はある広い部屋でふたりゆったり。
80才過ぎたこの人は言葉遣いも丁寧で、初日、いろいろ話していて、しっかりしているなと思った。
けれど、2日目になると、昼間も横になって寝ているので、「お昼寝すると、夜、眠れないことはないですか?」と訊いてみた。ところが、「横になっているだけで寝てないんですよ。昼も夜も眠れなくて」とのこと。その時はそうなのかと思ったけれど、午前中から夕方まで、はっきりと寝息が聞こえてくるので、間違いなく眠っているのがわかった。寝ては起き、起きてはまた寝ての1日。
3日目だったか、食後、看護師さんに「朝まで熟睡したいので眠剤(睡眠薬)を出してもらえますか」と言ったのを聞いて、そんなに眠って大丈夫かと思ったけれど、口出しはしなかった。部屋からほとんど出ない人で、糖尿が酷くて入院になったのではと思ったけれど、本人は「どこも悪くないのに、どうして入院してるのかしら」と言ったり。
3食、いつも完食の人で、ある日、食後にやって来た看護師さんに、「あら、食後の薬がまだですね」と言われ、「夕食、まだじゃなかったかしら」と。「夕食は終わりましたよ」と看護師さん。「あら、そうだったかしら」と。こうなるとだいぶ怪しいのがわかってくる。
この人のカレンダーの印が2日ほど遅れていたので、正しい日にちを教えて印をつけ、「明後日の退院、よかったですね」と言うと、いつの間にか私の退院と勘違いしていたり。
退院の日には朝から荷物詰めを手伝ったりして、準備万端整えたつもりだったけれど、最後に看護師さんが点検したら、貴重品の金庫に通帳やら財布やらたくさん入っていて、また、あらま、だった。
近くに住む娘さんが迎えに来たとのことで、その受付まで看護師さん達が荷物持ちになり、私は廊下まで見送った。数日でも一緒に過ごした人なので何となく淋しい気がした。
これで私の個室になると思っていたら、交代に、すぐにひとりが入ってきた。 

1〜2枚目、ガゼボ付近のピンクの禊萩(ミソハギ)と紅い薔薇。
禊萩は「盆花」や「精霊花」ともいって、お盆には欠かせない花となっている。それでも、九州で育った私は禊萩など知らなかった。地域によって盆花にも違いがあるのだろう。
3〜4枚目、姫檜扇水仙(ヒメヒオウギズイセン)。我が家の近くの姫檜扇水仙よりガーデンの方が賑やかに咲いていた。

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横浜イングリッシュガーデン キキョウ

全国的に大雨が続いていて、降る量が昔と大違い。九州から北海道まで被害が出ていて、農作物なども心配。ひとり暮らしの人、立地が危険な地域の人達、不安な時間を過ごされているだろう。
自然にはかなわないけれど、人もこの気候変動に加担してきたのだと思うと複雑。

ほぼ1ヶ月ぶりに出かけることかできたイングリッシュガーデンには八重の桔梗(キキョウ)も咲いていて、これも嬉しかった。
何故か桔梗は秋の花というイメージが強くて、こんな真夏にと、よく思う。もちろん、6〜8月の花で、夏の花というのはわかっているのだけれど、秋の七草に入っていることもあり、この姿形から真夏のイメージが浮かんでこない。
桔梗といえば、京都御所の近くの梨木神社前の紫式部ゆかりの廬山寺(ろざんじ)。
昔はタクシーの運転手さんに「廬山寺まで」と言うと「通ですね」と言われたりしたけれど、今時の京都は、どこもかしこもみんなに知られた観光地ばかりになってしまい、穴場がなくなってしまったのが淋しい。

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真っ赤なサルスベリ

短い間でも入院すると、いろいろと体験できるので面白い。
手術した夜、点滴と、両足につけられていた間欠的空気圧迫装置のために動けなかったけれど、その時、廊下を挟んだ斜め向こうあたりの病室から怒鳴り声がした。
「早く来い! おい! おいっ!」その粗暴極まりない横暴な男の声はしばらく続いた。
あげくに「ねェちゃん! おい! 早くしろっ!」と酷いもの。恐らくベッドから動けない状態なのだろう。それでも元気がいい声で、看護師に対する敬意が微塵もない。看護師は走りまわるほど忙しい。ナースコールして待つのが常識。私が動けたら、その男を怒鳴りに行くか、蹴飛ばしてやりたいと思ったほど。
その何時間か前には、看護師さんが優しい声で「警察はいませんよ。警察はいませんから」と諭している声がした。その患者は、この横暴な男とは別人のような気がした。警察関係の病院だけれど、廊下に見張りの警官も見当たらなかったし、何を恐れての発言だったのか。
次の日、横暴な年配の男の声はなく、追い出されたか、別の所に移されたのだろうと思った。そのかわり、2〜3室離れたところから、か細い声の女性が「カオルさ〜ん、カオルさ〜ん」と何度も繰り返し呼んでいた。認知の入った老婦人かなという気がして、娘さんかお嫁さんを呼び続けているのかと思ったけれど、翌日、「カオルさん」ではなく、「看護婦さん」と呼び続けているらしいと気づいた。こちらの声はいくら続いても不快にはならなかった。
面会は全面禁止で、術後も病室には身内も知り合いも入れないので、老婦人は心細かったのかもしれない。ナースコールもわからないのだろう。
当たり前だけれど、様々な人がいるものだ。人間観察するには面白い。

1〜4枚目、横浜イングリッシュガーデンの百日紅(サルスベリ)。
5〜7枚目、その外の住宅展示場のサルスベリ。
同じ色の百日紅で燃え盛る炎のよう。

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横浜イングリッシュガーデン ユリとヘメロカリス

入院しないと経験できないことがあり、今回は内臓ではないので楽だった。
胆嚢の時は発作を起こして救急車で運ばれたのに空き部屋がなく、手術まで1カ月も待たされて、その間、水がやっと飲めるという食欲なしの状態で、げっそりとやつれ、術後は痛みが激しかった。退院の日の朝の食事を初めて食べてみようという気になったのに、口に入れたとたん、あまりにまずくて食べられなかった。食事も常食とはいかなかったのだろう。
今回は内臓ではないので、手術日は経口補水液と点滴のみだったけれど、翌日からは普通食に。
1回目の手術は生きるか死ぬかというほど危うかったし、2回目の胆嚢は普通食とはいかなかったので、今回は健康な人と同じ食事で、他の患者さんに申し訳ないほどだった。
糖尿の人などは、まずくてお茶で流し込むしかないと言っていた人も。私のご飯は200グラムだったけれど、多すぎて150グラムにしてもらった。それでも多くて、おかずは完食して、ご飯を残していた。
糖尿の人のご飯はもっと少なめな気がした。おかずの種類も違ったし、気の毒な気が。それでもある日、糖尿の人のデザートは熟したメロンがふた切れもあり、見るからに美味しそうだった。その人も甘くて美味しかったと言うので、私はこの時とばかり、「いいなあ。よかったですね」と言った。その時の私のデザートの果物は洋梨の缶詰だったと思う。ところが甘かったと言っていただけあって、その人は、その後の血糖値がインスリンを打たなければならない高さになっていて、もしメロンが原因なら、美味しさの代償かと気の毒だった。メロンが犯人とは限らないのかもしれないけれど。
私は糖尿はないので血糖値は測らなくてよかった。ただ、血圧は上が130〜200まで行ったり来たりで、術前は200だったとか。看護師さん達には大丈夫ですかと心配されたけれど、入院中、頭痛もなく、そんな数値でも平気だった。けれど、高血圧になったかなと、さすがに不安が掠めていた。それでも、帰宅していつものように測り始めると、今も71−126の優等生。病院で測るといつも家で測るより40前後は上がるので、市の検診などに行くと病人にされそうで、とんでもないと思って受けなくなった。数字だけ見て判断されるのは恐い。強制的に病人にされたくない。
去年、救急車を呼んだ時は220まで上がったけれど、先生に薬の必要はないし、帰ってゆっくり休んで下さい、で済まされた。この救急の先生の判断は正しかったし、安易に高血圧患者にされなかったことを感謝している。この時は3〜4時間眠ったら140まで下がった。こんなに変動の激しいのは珍しいのかどうか。ともかく、今はとてもいい数値でほっとしている。

昨日は鹿の子百合を載せたけれど、1〜4枚目、3種類の違う種類の百合も咲いていた。2枚目は鬼百合のような感じだけれど。
5〜6枚目はヘメロカリス。1日花なので、デイリリーとも。

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横浜イングリッシュガーデン カノコユリ

昨日は雨も降ったものの、27度までしか気温も上がらず、過ごしやすい方だった。
今日も30度にはならないようで、20度台だとほっとする。明日からまた30度台になるよう。
それにしても、最近の雨は、しとしと降る昔の降り方はなくなり、集中豪雨ばかりになってきたようで、命にかかわる異常な量が短期に降ってしまう。想像できない世界になってきた。

イングリッシュガーデンでは百合もまだまだ咲いていて、大きな鹿の子百合(カノコユリ)がきれいだった。

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横浜イングリッシュガーデン時計草時計草

昨日は曇っていて雨も降りそうだったので、慌ててイングリッシュガーデンに。この猛暑では、カンカン照りの時には行けない。
久々で、どんなに園内が変わっているかと思った。
紫陽花は終わっているものも多かったけれど、まだまだ綺麗なものもあり、薔薇も少しは咲いていた。
そんななか、純白の時計草を見つけて、これは初めで嬉しかった。去年まではなかった気がするけれど、私の見落としだろうか。ともかく、久々のイングリッシュガーデン、ラッキーだった。

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横浜イングリッシュガーデン 6月のアジサイ

昨日は退院後初めての病院。退院してから毎日、患部のガーゼ交換が必要だったけれど、もうそれもおしまいかと思っていたら、何と2カ月くらいは数日に1度は傷口のテープ交換が必要とか。8月一杯か……と、あれれ、だった。
8月中旬に、ケロイド状になり始めていないかまた診てもらい、なりそうだったら飲み薬があるとか。ケロイド体質なので、術後1カ月ほどしてから傷口が盛り上がってくる。そうならないための薬があると聞いてびっくり。背中なので盛り上がってこないような気がするけれど、さて。

暑い毎日。この6月の紫陽花の頃も暑かったけれど、潤っていたし、緑がきれいだった。
7〜8月は水分も蒸発して焦げてしまいそう。けれど、大雨のところもあったりして、訳がわからない気象状況。
ガーデンにも鎌倉にも行っておらず、写真がなくなり、また6月に逆戻り。できるだけ早く写真を撮りに行きたい。

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