「藍川京」の部屋

女流作家「藍川京」の花日記と、作品を紹介するブログです

2010年08月

猛暑は続き

1d580387.jpg烏柄杓(カラスビシャク)のムカゴを載せたので、5月10日の我が家に拉致された直後の烏柄杓の映像。私に拉致されなかったら、草取りのオジサマに抜かれて消えていた運命と思うし、雑草ということになっているので、花泥棒にもならないと思うけれど……。
今日で8月も終わるというのに、真夏は続いている。
行かなければ……と思いつつ、銀座の展示会に行く気力のない私。少し涼しくなればと思うものの、そんな気配なし。
ともかく、仕事しよう。

烏柄杓(カラスビシャク)のムカゴ

ff889203.jpg数日前、我が家の烏柄杓(カラスビシャク)に珠芽(しゅが)がついているのを発見。珠芽とはムカゴのこと。
浦島草の鉢に、近所の高校の植え込みから引き抜いてきた烏柄杓を植えてみたのは5月10日のこと。3カ月半の間にしっかりと成長を続けていたようで、今月になって大きな葉がたくさん伸びてきた。そして、ムカゴもついた。
来春顔を出す浦島草の栄養をとられたら大変と、昨日、烏柄杓を抜いて植え替えた。烏柄杓の生命力もたいしたものだ。
近くの高校の烏柄杓は通るたびに楽しみにしているのに、毎年、草取りのときに、すべて抜かれてしまうので、いつも消えてしまうのではないかと心配。けれど、春先から雨期にかけて、勢いよく伸びてきてホッとする。来年もうちで楽しめそう。

猛暑に薔薇

34c7997a.jpg昨日の18時半の富士山をもう1枚。自然は変化するので面白い。
昨日は銀座に出ようかどうか迷い、結局、絵を見にいかないまま、仕事にした。猛暑にうんざりで、電車に乗って外に出て行くルギーがない。
先週は、鳥海山に埋もれていた神代杉の繊維を織り込んだ帯を作られた「橡(つるばみ)きょうと工房」の人が、近くのデパートの職人展に来られたけれど、仕事が慌ただしくて顔出しするゆとりがなかった。その帯を締めて、いつかお会いしたいものだけれど。
ともかく、書き始めた短編を早く終わらせたいもの。
メダカは今日も卵を産んでいるものの、同伴するオスの姿なし。
時計草も毎日ひとつずつ開いている。そして、今年はこの猛暑なのに、薔薇のつぼみがよくつく。終わって切ってやると、またしばらくして新芽が伸びて、つぼみがついている。春からずっとそんな状態。昨日、さんざん眺めた花を切ったけれど、すでに他の茎から次のつぼみが出ているものがある。
3月から咲きはじめた胡蝶蘭、まだひと茎咲いている。1年間咲き続けたこともあるけれど、今年は7カ月ぐらいかもしれない。それでも、よく咲いてくれる。

夕焼けの富士

0499988a.jpg昨日、夜6時半、ベランダから見た富士山の夕焼け。
あまりにきれいなので、すぐにケイタイで撮った。
例年、夏の富士山は、お盆のころにしか見えないことが多いのに、今年はこの夏、よく見えるので、不思議でならない。
大雨のところがあったりして、空気が澄んでいるせいだろうか。
夕日に浮かぶ富士山は何年見ても飽きない。
東京、千葉、ここ横浜と、富士山の見えるマンションに暮らし続けて27年以上。いつも富士山が見えるかどうかも考えて選んできた。

猛暑は続く

4533e05f.jpg昨日と同じ、10日の大分県九重町、標高1100メートルの小松地獄。
入口に近い所に、「たまごむし場」があった。
むし場の中の左下に、ちょうど虫を採る網のような、棒のついた網があり、卵が入っている。私より先に入った観光タクシーの運転手さんが、お客さんのために入れたもの。9分でゆであがると書いてあるので、ここに卵を入れて小松地獄を案内してまわって戻ると、ちょうどゆで卵ができているので、それを最後にお客さんと食べるということに。
運転手さんは説明しながらまわっているので、私の方が先に戻ってくることになり、卵をひとつちょうだいしたら、戻ってきたみんなはどんな顔をするだろうとおかしかったものの、そんないたずらはドロボーになるのでしなかった。
そこからゆっくりゆっくり歩いていたら、運転手さん達が追い抜いていき、タクシーの前で、お客さんと4人で卵の殻剥きが始まった。高温すぎて、温泉卵ではなく、ゆで卵のよう。「塩があればよかった」などと言っていた。炎天下の下、塩なし、水なしでは、ゆで卵はあまり食べたくないなと思ってしまった。
さて、今週も私にとってはたいそう忙しい。画展の案内も来ていて顔を出さないといけないのだけれど、相変わらず猛暑は続いているし、仕事が少し落ちついてからと思ったり。困った。
ともかく、今日は今週締切の短編。

小松地獄

bf54e203.jpg10日、大分県九重町の「喜安屋」を出て、標高1100メートルの山間にある、近くの小松地獄に寄ってみた。
あちこちから蒸気が噴き上がり、煮え滾った泥湯もボコボコと音を立てていた。
地鶏の腹にキャベツやタマネギを詰め込んで、ここの噴気で蒸しあげた極楽温鶏(ごくらくおんけい)は、筋湯温泉の名物料理とか。各旅館に予約すると食べられるようだけれど、それがなくても十分にご馳走だった。
今朝は久々に4時に床についたので、10時に起きて活動開始。
やっと「小説NON」連載の四章の原稿を送って、今日から「悦」の短篇。
その前に、「特選小説」のゲラに目を通して仕上げて送ってから。

産卵続き

c85fc7f1.jpg今日のメダカ。水はきれいだけれど、底に沈殿しているものが写っているので汚れて見えるかもしれない。16匹元気。
ここ3日、続けて産卵している。それなのにオスの気配なし。延べ6日間、卵をお腹に一杯抱えて生んでいる小さなメスを見ていると、孵らないかもしれないのにと、だんだん可哀相になってきた。このホテイアオイの過去の卵は白くなっているので、やはり役に立つオスがいなかったということ。ただ、私が他に移した卵は、まだ透明なので、少しだけ期待はしている。
日本で草食系の男子が多くなったという現代社会がメダカの世界でも……とは思いたくないけれど、メスだけの報われない産卵を見ていると、本当に可哀相。
最近は、夕方が異常に暑く感じる。
遅れに遅れている予定の仕事、今日には終わらせないと。長編のゲラ2つはそのままで、昨日は短編ゲラも届いたし、何とか夏バテしないで乗り切らないと。

唐津焼粉引窯変壷

59c7e63f.jpg昨日載せた唐津焼の櫨の谷窯(はぜのたにがま)で、20代前半に求めた窯変の粉引の壷。これも気に入りのもの。高さ約22センチ、直径約18センチ。
その頃、あちこちの窯元から窯開きの通知が届くので、窯開きの日には勇んで訪ね、窯から出てくる生まれたばかりの焼き物に目を輝かせたものだった。
この壷を手に入れたのも、そんな窯開きの日。これはそのとき、出来のいいナンバー5までには入るものだったと思う。
形もよく、炎や湿度や多くの奇跡によって生まれる変化で白く出るはずの粉引(こひき/または、こびき、とも)の釉薬が、こういう青いような紫がかったような色に変化している。これは絶対に欲しいと思った。この釉薬の変化が窯変(ようへん)。
こんなことを書いていると、ますます窯元巡りの血が滾ってくる。

火裏(ひうら)

4cbb2d22.jpg下と同じ櫨の谷窯(はぜのたにがま)の花瓶の火裏(ひうら)。
表は自然釉が掛かって艶があるものの、裏側は火勢が弱くなり、ガラス質の膜はできない。表と裏がまったく感じが違うのが面白い。
焼き物のことを書いていると、何日かゆっくり窯元巡りしたくなる。
櫨の谷窯にも行ってみたくなる。歳がばれるけれど、何十年も前のことになってしまった。20代のときの道楽が、モノカキになってずいぶんと役立っている。体験のすべてが財産だ。これはモノカキに限ったことではないけれど。
仕事は大幅遅れ。何とかなるだろう。

櫨の谷窯(はぜのたにがま)

30a2921e.jpg昨日、小鹿田(おんた)焼を載せたので、横道に逸れて、今日は20代で気に入って求めた櫨の谷窯(はぜのたにがま)の花瓶。20センチに満たない小さな器。これの口が少し欠けたときは大ショックだった。
唐津焼の櫨の谷窯は、佐賀県伊万里市南波多町にあり、不便なところ。今なら、そこまで行くのは大変と思うけれど、20代のときは、電車、バスを乗り継いで、後は歩き、あちこちの窯元に行ったものだった。やはり、若いときはエネルギーに満ち溢れていた。今も、これを作った吉野靖義さんはお元気なようだけれど、娘さんもやっていらっしゃるとか。若々しかった吉野さんが来年70歳とは……。とても達筆の方だった。
この花瓶は自然釉(しぜんゆう)で、まったく上薬は掛かっていない。登り窯で焚く燃料の薪の灰が器にかかって、ガラス質の膜を作ったもの。ケイタイで撮ったので色が今ひとつだけれど、実際はもう少し青い。ずっと眺めていても飽きない色。これが火表(ひおもて)。火表とは、窯焚きのとき、置かれた器が焚き口に近く、火の勢いをより強く受ける面。直接、火の勢いを受けない反対側の面が火裏(ひうら)になる。

大感謝バーゲンに

b5d2935a.jpg九州からの帰りの12日、時間ぎりぎりかと思いながら、何十年ぶりかで、大分県日田市の小鹿田(おんた)焼の里を遠回りして訪ねた。
歳を重ねるにつれ、小鹿田焼の「打ち刷毛目」(うちはけめ)や「飛び鉋」(とびかんな)が懐かしく思い出され、行きたくてたまらなかった。
水が豊かで、川の流れを使って陶土を砕く唐臼の音がしているのは昔と同じ。
陶芸技法は国の重要無形文化財で、10軒の窯元が焼き物を作っている。10室もある大きな登り窯も懐かしかった。訊くと、1年に6回も焼いているとか。
写真の皿は今回買ってきたもので、さっそく使っている。上の大(直径24センチ)と真ん中が飛び鉋で、下が刷毛目。生活雑器として売られているので、びっくりするほど安い。合わせて5千円しなかったと思う。
今日は東急ハンズの待ちに待った大感謝祭の安売りの日。
10時からと思って、ちょうど着くように10分前に出たら、もう人が中に一杯いて買っている。驚いた。6階に直行。便箋と封筒セットを籠に40セットばかり選んで入れ、お会計。「今日は早くから開けたんですか?」「今日だけ9時半からです」。ええっ、ウッソ〜と言いたかった。みんなより30分も後れを取ってしまうとは。横浜店だけ早かったよう。
今年も700通以上の手紙を書いているので、安売りの便箋封筒を買ってくるのも楽しみ。姉や友達にはこれで十分。
というわけで、ブログは午後からになってしまった。いつも午前中に書くとは限らないので、書き込みが遅くても、みなさん、あまり心配しないで下さい(笑)。

パンパスグラス

4273eb99.jpg今、マンションでも盛りのパンパスグラス。
これを眺めると、いつも、いよいよ秋だと思ってしまう。
それなのに、今年は、まだまだ夏だ。
巨大な薄(ススキ)という感じ。

まあまあ

89b0c150.jpg昨日に続き、9日に泊まった大分の筋湯温泉「喜安屋」の「空」の部屋。
窓を開けると緑。やはり緑が好き。
このマンションからの見晴らしは最高で、みなとみらいのランドマークタワーを中心にビル群が見えて夜景もきれいだけれど、その景色より、西側の富士山方向が好き。見とれるのは富士方面。緑があると四季の変化がある。ビル群にはそれがない。やはり四季を感じられる緑がないと癒されない。ビル群でいいのは、夜中が淋しくないこと。都会に慣れると、暗闇はちょっと不安。
体調もよく、仕事もまあまあ。まあまあならいいだろう。

朝顔

748ec17b.jpg昨日のベランダの朝顔。
今年は朝顔の種が、ひとつしか育たず、それもいまだに30センチほどしか伸びていない。
それでも22日にやっとひとつ咲いた。
昨日はふたつ。
去年、朝日新聞の「声」欄の朝顔の投書で知り合った、いわき市の人からもらった種は芽が出ずに残念。
でも、私が送った種は育って花が咲いたと、昨日、写真同封の手紙を戴いた。
これと同じ朝顔。

体調、回復

64076ffd.jpg9日に泊まった筋湯温泉「喜安屋」。離れが10室だけの静かな宿の「空」の部屋だった。部屋の名前は他に、「風」「花」「星」など。
部屋に露天風呂がついていて、石風呂だった。他に檜の風呂や岩造りの風呂がついている部屋もあるらしいけれど、パンフレットを見た限り、私はこの部屋がいちばん気に入った。この石風呂、実にゆったりしていて、3〜4人で入れるのでは。24時間掛け流しで、いつでも入れるのはいい。内湯や外の露天風呂にも入ってみたけれど、後は、部屋の露天風呂だけで十分に堪能。
奥飛騨の福地温泉「隠れ庵ひだ路」も全室露天風呂がついていて気に入っているけれど、ここの部屋付きの露天風呂は大きいし、湯質もいい。料理もよく考えてあり、味もよく、また泊まりたいと思う宿だった。
昨日、寝たり起きたりだったので、さすがに体力も戻り、今日は体調もいい。これで数日は頑張れるといいけれど。

喜安屋

77714807.jpg9日に泊まった「日本秘湯を守る会」の会員宿でもある、大分の玖珠郡九重町の筋湯温泉「喜安屋」入口。
ここに辿り着く直前、ゲリラ雨に遭い、恐かった。
筋湯温泉街から少し離れた一番端の宿。

今日も暑く

d1f7d3ec.jpg10日、くじゅう花公園。
午前中からブログを書こうと思ってパソコンを開いていたのに、パソコンの前に座ると頭痛が激しくなり、やむなくデスクを離れることに。
何度か試しても具合が悪くなり、やっと夕方、何とか入力開始。
猛暑続きのせいか、他に原因があるのか、朝の猛烈な胸痛はガスターテンで1〜2時間後に治まったものの、頭痛は治らず、何と体温が35.4度で、ひょっとして低体温のせいかと。鎮痛剤は体温を下げるので飲めず、何度も計って35.7度なったところで、試しに飲んでみた。治まるといいけれど。頭痛は5時間は続いているので困ったもの。鎮痛剤を飲むのは10日ぶりで、今月はまだ3回目なので、久々の気がする。血圧は上がったり下がったり。
体温も、いつも35度台なのに、最近は36.2度になったりして、暑さのせいだと思って気をつけていたけれど、この暑い最中に、低くなるとは思わなかった。冷房はせいぜい低くても26度。だいだい27度にしているので、冷えすぎはないと思うけれど。
友達からも、夕方になると具合が悪くなるという手紙が届いたばかり。この気温では、多かれ少なかれ体調がおかしくなるのも不思議ではないかもしれない。
私も、こんなことはいつものことで繰り返しなので、今日おとなしく寝ていれば、明日はまた仕事できるかと。

3日連続産卵中

42c92951.jpg10日、牧ノ戸峠にて。やまなみハイウェイの途中にあり、ここで、牧ノ戸展望台にも行き、きれいな風景を眺めた。しかし、暑かった。
メダカが3日連続、卵を産んでいる。しかし、やはりオスの同伴はない。孵化しないかもしれないと思いながらも、昨日も今日も、産みつけられた卵を爪楊枝で取って、初日に産みつけたホテイアオイの方に移している。6〜7月にメスだけ生まれたとは思えないし、オスはどうしたんだとやきもき。孵化しないともったいない。それにしても、連日産卵しているのは同じメスなのか、複数のメスなのか……。幼妻という感じだけれど、オスが成長していないのでは可哀相。
8月も、あと10日になってしまった。慌てないとなあ……。

デュランタ

1e04f82d.jpg昨日、マンション下の公園でデュランタ。
台湾連翹(タイワンレンギョウ)とも。
春から秋まで咲く長い花。
白もあるものの、この色が好き。白い縁取りが可愛い。
旅先でもずいぶんと目にした。
これは、セセリチョウの姿が何とも奇妙。
蜜を吸っている風でもなく……。
何かに捕らわれているようでもないけれど。
卵でも産んでいるのだろうか。

今年生まれのメダカが産卵

78e0655e.jpg同じく、久住高原ロードパーク途中。ヒゴタイが咲いていたあたり。手前の橙色は鬼百合だった気がする。
昨日は子供とばかり思っていた今年6月28日か7月2日生まれのメダカが、早くも産卵していてびっくりした。生後50日。大きさは子供なのに、親になっていたとは。そして、今日もまた産卵中。ただし、孵化するかどうかはわからない。産卵のとき、オスがメスにピッタリとくっついて泳ぐものだけれど、今回は、オスはまだ大人になっていないのか、同伴していない。これでは精子がかからず、孵化しない。途中で卵が白くなってきたらダメ。成人していたオスがいたら、10日ほどして孵化するはずだけれど。もし孵化しなかったらがっかりだ。もったいない。昨日と今日の卵は別の容器に隔離した。孵るといいけれど。
昨日も気力は出ないかと思っていたものの、1時間の昼寝で、午後から元気が出た。3日ぶりに少し元気を取り戻した感じ。
ともかく、ゲラを見るのが大嫌いな私。500枚近いゲラでうんざりしていたので、それはやめ、短編から書くことにした。ゲラは今月いっぱいなので後回し。
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