「藍川京」の部屋

女流作家「藍川京」の花日記と、作品を紹介するブログです

2009年09月

彫師

767333d3.jpg26日、上野から銀座のヴァニラ画廊の小妻容子責絵展へ。小妻さんとのツーショットも撮ったものの、この名前でやっているからには、本人を出すのはまずいかもしれないと、これを企画した彫師の、初代彫蓮(ほりれん)さんを出すことに。
小妻さんの責絵は現代の伊藤晴雨。女性の艶やかさが際立っていた。刺青を入れた美女を描くのを得意としている。展示館でも作ると、マニアには応えられないと思った。バックのみごとな絵がわかるだろうか。
さて、彫蓮さんは去年秋、某ホテルで彫師10周年パーティを開いた。私は行けずにお祝いだけ包んだ。このとき、彫蓮さんが彫った中の112人を雛壇に4列に並べ、背中の刺青写真を撮るという凄いイベントがあり、私も後に写真をもらったけれど、壮観だった。オーストラリア周遊中に彫師になる決意をして、帰国して壁画家としても活躍。30歳で彫師として独立。2005年と2006年にはアムステルダム・タトゥー・コンベンション(その場で実際に彫ったり)で、連続して三冠を受賞している実力者。みこしの絵なども提供している。日本的な龍、虎、鯉、牡丹などが得意。
本人も、ご覧の通り、手の甲から首から刺青。今回は後頭部が増えていた。
去年、桜が咲く前の3月中旬に母上が亡くなられたけれど、そのとき、一夜にして3メートルもの大作の桜の絵を描いて見せたと、その絵の写真も送ってくれた。亡くなる2日前で、母上との花見が間に合ったとのことで、孝行者だと思った。今年の夏は20年飼っていた猫を亡くし、だいぶ応えているよう。でも、この日、元気に上野に迎えに来てくれたし、銀座でも、健康的な笑顔だった。
私の仕事は、何とか進んでいる。

明月院の水引

eab4081c.jpg27日、北鎌倉の明月院で、今が盛りの水引(ミズヒキ)。
21日の北鎌倉では、まわるところが多くて明月院行きはやめたので、今回は真っ先に行ってみた。紫陽花の季節以外は割と静かで、今の時期はゆっくりできる。枯山水で昼寝中の猫にも会えたし。

白石眞弓さんと

e252ea4f.jpgやはり青枢展で白石眞弓さんと、その作品3点。高さ4.5メートルもの大作。鳳凰が描かれている。ここで気づいた方もいるかもしれないけれど、白石さんの衣装と絵が同じ色。染織工芸もやっていて、毎回、ここに出品した作品と同じドレスと着物も作っているのだ。着物が似合う人なので、これと同じ染色の着物を着ているところも、ぜひ見てみたいと思った。
いよいよ焦らないとまずいので、しっかり仕事しよう。でも、眠くなるのはどうしようもない。今日もゲラが届くとか。来週も届くとか。編集者には悪いけれど、ゲラは大嫌い。あ〜と溜息をつきたくなる。

番洋氏と

78ce055b.jpg26日、東京都美術館の青枢展で、番洋(ばんひろし)氏と。背後の五枚が連作で、合計1000号。天使もいれば仏様もいて、宇宙を表しているよう。
番氏は文芸家クラブの理事でもあり、元石川県警の暴力団対策室にいた人。20代で警察を辞めて画家に転職。国際的に活躍している人で、フランスニースの名誉市民でもある。
病院を抜け出してきていて、また翌日から入院とのことで、体が心配。

「渚の会」書展

5e325420.jpg昨日の、鶴岡八幡宮直会(なおらい)殿での「渚の会書展」。小山渚さんの書は男の書だと、みんなに言われるよう。2点とも渚さんの書。ここまでになると芸術以外の何ものでもない。後日、また鎌倉で呑みましょうということに。
早く休もうと零時前に横になったものの、濃いお茶のせいか眠れず、ついに起きてしまい、2時頃まで手紙を書いたり、うろうろしたりしていた。
今日は、昨日届いたゲラを2本出したら短編開始しないとまずい。

東京展

a9c5bde2.jpg26日、上野の東京都美術館で「東京展」。
この3点が、今回の沢登みよじ女史の出品作。他にも知り合い達が何人も出していた。
みよじ女史、今回は着物ではなく洋服だった。私は塩沢紬。
左の作品は、いい値段がついて、すでに売約済み。
この後、私の友達も含めて6人で、美術館の食堂で食事。

鎌倉の書展

4b230945.jpg21日、海蔵寺の芙蓉とセセリチョウ。
今日は朝から鎌倉の鶴岡八幡宮「なおらい殿」に、書家の知り合い、小山渚さんの「渚の会」の書展を見に。大勢のお弟子さん達の書も。いつものように素晴らしかった。建長寺の管長さんも特別出品。写真がうまく撮れていたら、後日、載せる予定。
昨日、上野の東京展、青枢展、銀座のヴァニラ画廊とまわって、それぞれの画家さん達と写真を撮ったので、フィルムを終わらせるために、北鎌倉の明月院と東慶寺もまわってきた。
明月院の枯山水荒らしの猫、今日は石の上で微動だにせず、爆睡中だった。猫がいると観光客は写真を撮っている。面白い猫だ。明月院の尊大さも嬉しい。
2日続けてこんなに外出したのは久しぶり。気合いだ! という感じ。
昨日も今日も暑くて汗ダクダク。これから昼寝したい感じ。
4つの展示会に顔を出せてホッとした。
仕事もしないとまずい。今日は宅急便でゲラが2本届いたし。

芙蓉とセセリチョウ

bb6bf6f3.jpg21日、北鎌倉の円覚寺で、芙蓉とセセリチョウ。
蜜を吸っているのはセセリチョウが多かった。

美術館へ

32d094d5.jpg21日、海蔵寺近くの民家の猫。
写真撮らせてニャ〜と話しかけて、1枚、シャッターを押した。賢い顔をした猫だ。少なくとも私よりは賢そう。
朝は苦手。理想は夜の10時に寝て、朝の6時に起きること。そんな理想の睡眠が取れるのはいつの日だろう。今朝は8時半に起きたのに、怠い。昼まで寝ていたいけれど、これから久々に着物を着て、まずは上野の美術館から。涼しいなら袷にしようかと思ったけれど、今日も暑いようで、やむなく単衣の塩沢紬に。1回着て洗いに出すのは勿体ないけれど、仕方がない。いちおう、まだ9月なのだから。
出掛ける日になると、出たくないなあと思ってしまう。ひとりで勝手に歩きまわるのは苦にならないけれど、何人もの人に遭わないといけないとなると、それが億劫に。まだ少しウツが続いているのだろうか?

パソコン到着

49cb0be9.jpg花の寺、鎌倉の海蔵寺で蓮の実(全体は「花托」が正しいのだろうけれど)。何だかユーモラス。
昨日に続き、今日も暑そう。
今、注文していたソニーのパソコン「VAIO」が届いた。旅行中、しばらくパソコンは持ち歩かなくなり、ノート型パソコンも使わなくなり、卓上の大きなものしか使っていなかった。数日の長い旅行の時は、少しぐらい仕事しないと不安だなあと思い、小型を購入。幅24.5センチ、奥行き12センチ。高さ2センチ弱。重さ626グラム。これなら持ち運びに便利。いろんなことができるらしいけれど、機械音痴の私には、どこまでマスターできるやら。
店頭で買えばすぐに持ち帰れたけれど、そこには気に入る色がなく、どうしても注文しないといけない色がほしくて、中身は同じなのに値段も高くなると承知で注文。次の旅行からはこれを持参。普通の外出の時も使うようになるかもしれない。

コスモスと蜂

d74ac878.jpg東慶寺の秋桜。
蜂が蜜を吸っていた。
ピントが手前の方になってしまい、蜂はボケているけれど……。

ムスカリは勢いがいいけれど

fbf6e11f.jpg21日、東慶寺でジンジャー。咲いたすぐは純白。時間が経つうちに黄色くなっていく。これはまさに初々しいとき。
昨日は5連休も最後の日なので、来月22日発売の11月号から始まる「問題小説」の新連載を50枚と、「小説NON」4回目の連載50枚を読み直して出し、まずは、やれやれ。
ちょっとお昼寝と思っていたら、女刺青師の初代彫蓮さんより、明日(今日のこと)、銀座の小妻容子さんの展示会に来ませんかと、電話があり、昼寝中止。近々会う予定の友達に連絡したりしたけれど、今日は無理とのことで26日に行くことになった。上野の展示会をふたつ見て、それから銀座の画廊。今日からの鎌倉の書展は思案中。芸術の秋だ。
休む間もなく次を書かないといけないけれど、さて、何を書こう……。
植え替えたムスカリが、どんどん頭を出してきている。ムスカリのように、私のアイデアも勢いよく出てきてくれるといいけれど。

真上から彼岸花

d36f31b6.jpg21日、鎌倉、英勝寺の彼岸花を真上から。
彼岸花は面白い形をしている。彼岸花に限らないけれど、自然の創造物は不思議、不思議でいっぱい。
マンション近くの石崎川沿いにも、彼岸花が咲いている。去年より多くなった。
昨夜歩いていて、1カ月以上来ていなかったなと思った。ここはいつも手入れがされていて、年中、何か咲いているので、ブログの写真がなくなったら、ここで写せば何とかなる。

お節介

f747fd38.jpg下と同じ円覚寺、黄梅院で麝香草(ジャコウソウ)。麝香草は今が一番いいとき。あまり知っている人はいないよう。私も数年前に初めて見て覚えた花だけれど。
人が多いだけに、どこに行っても、これは何? という花の名前がわからい人の声が聞こえ、お節介で、あちこちで、知っている花を教えてしまった。中でも東慶寺での鈴蘭(スズラン)の実は、これなあに? と覗いている人が多く、私も知ったのは去年か1昨年なのに、嬉しくて、ニッとなって「鈴蘭の実ですよ」とオバサマ達に。みんな意外だったらしく、たちまち「へぇ〜」となり、何人も人が集まってきて眺めていた。詳しいことを訊かれると困るので、私はさっさと逃げた。
今日は短編2編の総仕上げの予定。

黄梅院の紫式部

c2d46f7d.jpg21日、円覚寺の奧の黄梅院で紫式部。ここの紫式部は、本当にみごと。毎年見て飽きない。
ここの入口の花筏(ハナイカダ)は、ほんの少し、黒い実が残っているだけだった。今年は、最初から、ここでは実が少なかったように思う。実なら、ここでは実葛(サネカズラ)が紅くなりはじめていた。

萩の風情

87adbeb9.jpgこちらも萩で有名な、鎌倉の海蔵寺で。
山門への階段は萩が左右からしなり、人ひとり通るのがやっとだった。黄色い蝶が、萩の蜜を求めて、たくさん飛び交っていた。
若いときは萩になど感動しなかったけれど、秋の七草のひとつだけあって、やはり風情があるなとわかりはじめた。
筋肉を鍛えるシューズで亀返り坂(亀ヶ谷切通)も歩いたし、今朝は珍しく膝から下がやや痛い。もっと歩かなくては。
今日は、仕事、頑張ろう、という気分。

染め分けの萩

01a53152.jpg昨日、鎌倉、萩の寺の寶戒寺で。何という素晴らしい染め分けだろう。
今まで、萩は全体しか見ていなかった。ところが、今回は萩の一部分が見えてきて、何とかアップで撮れますようにと、撮ってみた。こんなときは一眼レフのいいカメラで腕もよければ……と思ってしまう。少しぼけてしまった。バカチョンのせいではなく、腕と目が悪いせい。ピタリと合うこともあるのに残念。

鎌倉は花盛り

bb1d2d2a.jpg今日の英勝寺の彼岸花。
最近、やや疲れ気味で、今日もあまり仕事にならないなと、朝から鎌倉へ。
北鎌倉で降りると、ホームは一杯で改札までの時間のかかること。円覚寺も受付まで列になっていて、こんな光景は初めて。まるで観光シーズンの京都。連休で鎌倉は観光客が多いというのを考えていなかった。それほどぼうっとしているということ。
円覚寺、東慶寺、浄智寺、海蔵寺、英勝寺、寶戒寺に大巧寺。こうして書いてみると、ずいぶん歩いた。
秋桜、萩、酔芙蓉、仙人草、紅白の彼岸花、白式部や紫式部の実、ジンジャー、荒毛反魂草(アラゲハンゴンソウ)、秋明菊、秋海棠、紫苑、玉紫陽花、お茶、サフランに、早くも山茶花……。
円覚寺の松嶺院を楽しみにしていたのに、閉まっていて残念。開高健氏や坂本堤弁護士一家の眠る墓地には、早くも十月桜が咲いているのを外から眺めた。
鎌倉は秋の花がいっぱいで、宝の山だった。行ってよかった。

英勝寺 彼岸花

1b63580a.jpg今日の鎌倉、英勝寺の彼岸花。
ちょっとした場所の違いで彼岸花は過ぎているところもあったけれど、英勝寺は白花曼珠沙華は過ぎていたものの、彼岸花はちょうどいいときだった。
右奧の黄色い花は、やや過ぎたジンジャー。最初は純白。

秋晴れ

5ae68468.jpg4日、白川郷の合掌造りの喫茶店の軒下で、ヘチマが育っていた。
今はずいぶん大きくなっているだろう。
秋晴れだけれど、おとなしく仕事しよう。
昨日は午後から3時間も熟睡してしまった。
というわけで、休んだのは午前3時。
思ったより仕事が進まなかった。
今日は完成させないと。
富士山が見えるけれど、雪がないので淋しい。
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