「藍川京」の部屋

女流作家「藍川京」の花日記と、作品を紹介するブログです

2008年03月

ついに氷室椿庭園へ

68a6e31a.jpgついに茅ヶ崎の「氷室椿庭園」に行ってきた。
氷室雪月花(ヒムロセツゲッカ)。
写真は下の大巧寺のものがはっきりしているけれど、これが、この品種を作った氷室椿庭園で撮ってきたもの。
感激。
何十種もの椿が盛りで心躍った。
ただ、入って30分経たないうちに雨が降ってきて、写真がいまひとつよくないのが残念。
ほとんど咲いている中で、黒椿はまだつぼみだった。開くころ、また行きたい。
50種類は見ることができた。
庭園は屋敷ごと、捷爾氏の死後、寄贈され、茅ヶ崎市が一般公開している。無料。

この庭園前の個人の家の深紅色の大きな唐子も素晴らしかった。
人様の庭と思って写真は遠慮したけれど、氷室家から分けてもらった椿ではないかと思ったり。

今日からの短編、何を書こう……。
頭の回転が悪いこのごろ。

氷室雪月花

c4885450.jpg11日、大巧寺にて、氷室雪月花(ヒムロセツゲッカ)。
寺の入口で盛りだった。
常々いい名前だと思っていたが、椿研究家で、元三井不動産副社長だった故氷室捷爾氏が作り出した品種とか。
氷室という苗字から絵になっている。
それに雪月花までつけてあるのだから凄い。

友達の命日

9ed314e1.jpg円覚寺で黒紅色の素晴らしい椿。
名前がわからない。
紫泉とか黒宝とか紺侘助の親戚かもしれない。

桜も盛りに近づき、各地で花見客が多いだろうけれど、生憎の曇り。
上野公園は歩けないほどの人出では。

もう6月刊行の徳間文庫のゲラがやってきた。
私の気に入りの小説。
売れるといいけれど、そんなことより、ともかく私自身が大好きな作品なので、本になるだけで嬉しい。

今日は18年前に亡くなった同い年の友達の命日。
この友達の父上も、2月に彼岸に旅立たれた。
友達亡き後も、ずっと手作り味噌などを送り続けてくれた。
友達の母上とお姉さんからも手紙が届く。
よほど前世の縁が深かったのかなと思ったり。

今日は仕事もゆっくりしたい気分。

桜満開

ed3b79ec.jpg25日、長谷寺で土佐水木(トサミズキ)。
下の日向水木と比べて房の長さがちがう。

今日は久々に低体温になり、頭痛で昼まで休んでいた。
鎮痛剤を飲んだけれど、まだ少し頭痛。
ここしばらく体温上昇で元気だったので、文句は言えない。

桜はあっという間に咲いて、あっという間に終わりそうで、この忙しすぎる現代に似て、超特急という感じ。
ベランダに出て四方を見渡すと、あちこちが桜色。
呆れるほど短い間にピンクに染まってしまった。
冬から一気に春が過ぎて初夏へという感じ。

デビュー作の「華宴」が増刷。13刷に。
「華宴」は1年ぶり。
最近、増刷が遅いのでハラハラ。
今日は慌てずゆっくり書こう(いつもか……)。

日向水木

e64d4f58.jpg16日、円覚寺で。
土佐水木(トサミズキ)と似ているけれど、日向水木(ヒュウガミズキ)と思う。
土佐水木は、花の房が長い。
『「トサ」の方が「ヒュウガ」より字数は少ないけれど、トサが長く、ヒュウガが短く逆になる』と覚えることにしていて、トサミズキは房が長く、ヒュウガミズキの方が短いということに。
紛らわしいけれど、これならまちがわないような。

凄い食べっぷり

3e7670ee.jpg25日、長谷の光則寺の入口。
手前(右上)の濃いピンクの花は、アメリカ桃ではないかとのこと。
奥の山門左の薄いピンクは桜。

昨日は、編集者、寿司が良いとのことで、リビングで連載の打ち合わせなどした後、行きつけの寿司屋さんに。
食べる、食べる。唖然というほど。
某氏は私の3〜4倍は食べたのでは。
通い始めての最高記録。
まずはツマミの刺身をあれこれや焼き物。
シャリが小さいこともあるけれど、私は途中でギブアップしているのに、これからと言われ、驚き。
覚えているだけで某氏は20貫は食べたのでは。
その前に、ツマミをたくさんいただき、変わった巻物、煮ヤリイカに御飯を詰めてもらったりしたものまで食べているのだから凄い。
寿司屋を出て、近くのホテル1階の喫茶店で、私はケーキセット。
某氏のことだけ呆れてはいられない。
けれど、急に甘いものがほしくなり、「別腹、別腹」と言いながらいただいた。
解散9時。
健康的な時間だ。

今日も短編。
今月、あと4日のみ。

沖の浪

469e7da6.jpg11日、大巧寺で「沖の浪」。
椿の名前は、どれも優雅でいい。

夕方より打ち合わせ

72414fa4.jpgこれは25日、長谷寺にてオキザリス。
級友が送ってくれた写真の花より、やや濃いピンクと白。
日本の小さめのカタバミは、はびこって厄介な雑草という感じだけれど、これだけ大きいと花という気がする。

できあがった50枚の短編を読み直して次の短編に移らないといけないけれど、何か目新しい題材はないかなと思ったり。

夕方、S社の担当編集者がやってくる。
来月締切の短編と、その翌月からの連載開始の打ち合わせ。
書斎は汚いので入れられない。今日は片づける気もない。
リビングでコーヒーを飲んで夕食に出ることになるだろう。
いったい何を食べに行こうか。

オキザリス

beeda9a6.jpg女子校時代の級友が、ハガキにして送ってくれたオキザリスの写真。
12日午後のポカポカ陽気の中でとか。
オキザリスはカタバミの仲間だから強い。
曇りや雨の日は閉じていて、お日様が出ているときだけ開く花。
そんな花は案外多く、これからは散歩には日射しの強くない心地よい曇りの日がいいけれど、閉じていて見られない花に会うと残念に思う。

花いっぱい

a387c4a6.jpg昨日、長谷寺で紅辛夷(ベニコブシ)。別名、紅四手辛夷。
昨日、白い四手辛夷を載せたので、比較するのにちょうどいいかと。

今は春の花がいっぱい。
昨日は、桜は咲き、桃も咲いていてピンク色がきれいだったけれど、他に、土佐水木、椿は各種、黄と白の三椏(ミツマタ)、寒緋桜、山茱萸(サンシュユ)、木瓜(ボケ)、三葉躑躅(ミツバツツジ)、雪柳、花韮(ハナニラ)、樒(シキミ)、スミレ、貝母(バイモ)、石楠花(シャクナゲ)、白木蓮、シャガ、黄梅(オウバイ)、柊南天(ヒイラギナンテン)、馬酔木(アセビ)、仏座(ホトケノザ)に姫蔓蕎麦(ヒメツルソバ)……。
と、覚えているだけでも20種類以上あるのだから、むろん、もっと咲いていたはず。
長谷寺では4〜5日もすれば雪餅草(ユキモチソウ)も見られる。今回は、もう少しという形だった。
もう少しで咲きそうなものなどを見ると、最高のときに見たくてたまらなくなり、またウズウズしてくる。
今回、気になっていたふたつの寺の錦魚葉椿(キンギョバツバキ)の花が見られ、ラッキー。
光則寺はピンクで、長谷寺は白だった。

浮かれすぎていては仕事にならないので、今日は1日、頑張るつもり。

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今日も春いっぱい

cf2c7017.jpg16日、大巧寺の四手辛夷(シデコブシ)。
ここの花は、いつもみごとに咲いてくれる。

昨日は昼から、まず新宿の呉服屋。
勧められた柿渋の夏用の着物はよかったけれど、何とか逃げた。

それから銀座「中央美術画廊」。文月信女史の個展に。
誰もいないなあと思って見ていたら、後からやってきた人が「ひょっとして藍川さんではないですか」と言われ、びっくり。
私も「文月さんですか?」と、初対面の挨拶になった。
年賀状の写真を見ているので私とわかったらしい。
素晴らしい色の美人画の世界に魅せられた。
睦月影郎氏、道に迷っていたとのことで、終わるギリギリに到着。
お茶を戴いてから秋葉原に。

今や世界的な名所になりつつある秋葉原のメイド喫茶に行こうと張り切っていたのに、天気がイマイチでメイド嬢が呼び込みをしていない。
メイド喫茶がどこかわからず、「大人のデパート」という、見るからに20歳未満お断りの店だけで終わり。
5階から地下へと、すべてじっくり観察。
けれど、男性客が私の方を観察していたらしい。
私は玩具やビデオを見るのもお仕事、と思う。
何も買ってませ〜ん。

また銀座に戻って、すきやきを戴き、1丁目のシャルマンに行ったけれど、お腹いっぱいで動けず、食べられず、1時間ほどでママに見送られて、次は8丁目の「花暦」に。
帰宅零時前。
有意義な1日だった。

で、今日は天気が良すぎるので、午前中、鎌倉散歩。
いやはや、桜も木蓮も椿も木瓜も沈丁花も馬酔木も、その他、何もかもいっしょに見られて天国、天国。
さあ、仕事、頑張ろう。

外出なのに雨

68d66763.jpg近くの川沿いの木瓜(ボケ)。
木瓜も早くから咲く品種と、今ごろのものがあるのか、白とピンクの混じった気に入りの近くのアパートの木瓜は、暮れか新年ごろから咲いていた。

雨。
夕方までには止むようだけれど、昼過ぎには出かけないといけないので傘を指すのは憂鬱。
今日は文月信(ふみづきのぶ)女史の美人画展の最終日で、3時に終わってしまう。
何とかその前には銀座に辿り着かなければ。
もう出ていないけれど、気に入りの短編集だった「花雫」の表紙も、かつて描いていただいたし、雑誌の短編の挿絵や新聞連載の挿絵も描いて下さったので。
まだお会いしたことがなく、手紙のみでしか挨拶していない。
夜まで時間があり、歩きまわる予定なので、着物はやめてスカートで。
早く晴れるといいなあ。

今日もボチボチ仕事

88a9b5ce.jpg11日、東慶寺でクロッカス。
ここでは何色かあったけれど、遠くてこれしか撮れなかった。
浄智寺でも、クロッカスが盛りだった。

昨日は何とか10枚書き、久々に近くの美味しい焼き鳥の「吉左右」(きっそう)へ。
ビール1杯、芋焼酎ロック2杯。
ここのレバーは他とはちがう。
いつもレバーをいちばんに頼む。
そこを出てバーに。
ブランディ1杯。
それから、酔った勢いで、近くのメイド喫茶に行ってみようと思ったけれど、満杯。
客が「行ってらっしゃいませ、ご主人様」と見送られていた。
ということは、1席空いたということでは……。
女だから断られたのか……?
「お嬢様、お帰りなさいませ」と、入れてくれるはずだけど。

いい天気だけれど、今日も少しは仕事しよう。

上天気

042b11dc.jpg11日、英勝寺の山茱萸(サンシュユ)。
いろいろな寺で今は盛りだろう。
目立たない花だけれど、秋になるとグミのような実が生る。

いい天気。
昨日と1昨日の寒さが嘘のよう。
染井吉野も咲きはじめたようだ。

昨日はあまり仕事が進まなかったので、仕事しなければ。
とはいえ、最近、日本人は働き過ぎで余暇がなく、本当の意味で貧しい国民だと思うようになった。
週に1〜2日休むことで、健康な心と体も保てるのだろうし。
もっとゆったり休むのが利口かもしれない。
でも、働かないと収入は減るわけで……。
休むことを考えるのは年とったせいかもしれない。
元気なときなど、何カ月も1日も休まずに書いていたわけで。

出不精

dfe10ff3.jpg大巧寺にて卜伴(ボクハン)。
関西では月光(がっこう)。
私は月光椿の呼び名のほうが好き。

昨日も寒かったけれど、今日も冷える。
顔を出さないといけないところがあるのに、どうも出不精になってしまう。

出る気になったら出よう。
出不精は精神的によくない状態と思うけれど、面倒くさい。
これが天気がよくて、ひとりで気ままに花を見にいくというのなら、俄然、その気になるのだけれど。
人と会うのが面倒くさいとなるとまずい。
まずは仕事。

オオイヌノフグリ

d1547b68.jpg11日、海蔵寺脇で大犬の陰嚢(オオイヌノフグリ)。
これが咲き始めると、うららかな春だと思う。
可愛い花なのに、可哀想な名前だ。
思わず笑みが湧くのでいいかもしれないけれど。

春分の日

ba70c2a4.jpg16日、東慶寺の梅。
梅の花は、こんな姿がいかにも日本的。

今日は春分の日。
雨。
雨のたびに暖かくなっていく。
雨では花を見にいくわけにもいかないので仕事。
雨に濡れた花も素敵だけれど、傘を持っての写真撮影はどうも……。

昨日は早めに書いておいた月末締切の80枚の原稿を読み直して出した。
ケイタイ用の3本120枚のほうも、それでいいような。
ほっとした。

白梅

1795454d.jpg桜の時期になりつつあるので、終わりに近づいた梅の写真は今のうちに出しておかなければ。
そのうち小さな実がつくのも楽しみ。

春は花

a1ca2fe3.jpg鎌倉のあちこちに諸葛菜(ショカッサイ)が咲き始めた。
道ばたにもたくさん。
何となく昔を感じさせるような感じの花でいい。

昨日はとうとう銀座には出なかった。
1週間内に出たいと思う。
けれど、どうしても春の花に気が向き、頑張って仕事をして、何とか花を見にいく時間を作りたいと思ってしまう。
茅ヶ崎に椿屋敷があるのを知り、近々、そこに行きたいと思っている。
横浜から30分、電車に乗ればいい。
茅ヶ崎からは歩いて15分というから近い。
1千本以上の椿の木があり、250品種というのだから、行かないわけにはいかない。

今日も短篇続き。
始めたばかりなのに、短篇ではなく、長篇で1冊にした方が楽かなと思ったり。

大極輪の椿

1229d782.jpg16日、北鎌倉、浄智寺の大極輪の椿。
いかに大きいか、椿だけ写してもわからないので、私の顔も入れて撮ってもらった。
椿は直径4センチ以下の極小輪から、小輪、中輪、大輪、直径13センチ以上の極大輪の5種類に分けられる。
これは文句なしの極大輪で、13センチどころか15〜20センチ。
毎年、浄智寺のこの椿を見るのも楽しみにしている。

昨日は、東京スポーツ新聞の最後のエッセイも書き終え、やや淋しい。
挿絵を描いてくれている沢登みよじ女史もがっかりのよう。
今日も短篇続き。

文月信女史の個展が銀座で今日から。
今日行くか、ラストの24日までのいずれかにするか思案中。
今日は仕事がしたいので進みそうで。
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