
餌を食べるところが見られるようになっていて、昼の餌の時間、いったん、動物を檻に入れ、その間に広場に出た係の人が骨付きの餌をあちこちに置いていく。それから、またライオンを檻から放し、餌をとって食べる様子を見られるようにしてある。
ところが、この手前のライオン、のろくて間抜けで、ちゃんと頭数だけ餌がばらまいてあるのに、どこにあるかわからず、他のライオン達はおいしそうに餌にかじりついているのに、うろうろ。
あちこち探せばいいものを、「いつもこの辺にあるのに、どうして今日はないんだ……」というように、同じ所を行ったり来たり、匂いを嗅いだり。
入場者達からも、「あっちにあるのに……」と、気を揉む声。
柵の外に係員が現れると、そっちに近づき、「私のはどこにあるんでしょ……トホホ」と言いたげな顔で見上げる。
これじゃ、広い高原では生きていけないぞと、呆れてしまった。
ついに、私が見ている間、このライオンは餌にありつけなかった。
さっさと肉を食べた他のライオンに盗られなかっただろうかと、いまだ気になっている。
人間は様々。動物も様々のようだ。
今日はスポニチ仕上げと、エッセイなど。
誕生日プレゼントの礼状などでも、だいぶ時間をとったので、ここ2日はほとんと仕事らしい仕事をしていない。
でも、仕事をしないで休むのも大切だ。