
濃い色がとても美しい。
半木の道は京都の北山大橋から葵橋辺りまでの加茂川の堤。
800メートルの紅垂れ桜の道は何とも素晴らしい。
このトンネルをくぐり抜ける散歩は贅沢だ。
下鴨神社も車ならすぐ。
府立植物園とは隣り合わせと言っていいところ。
この名所を知っている人は案外少ないらしい。
観光タクシーに乗ると連れて行ってくれる。
13日はF社の編集者と。
15日は、前夜愛知から駆けつけた姉と歩いた。
さて、やっと今日から祥伝社文庫のゲラ。400枚だから読むだけでも大変。
モノカキながら、本を読むのはいや。目が疲れるし眠くなる。時間もない。
1日3冊読んでいた時期もあったのに、モノカキになってからはほとんど小説は読まなくなった。
誰が芥川賞やら、直木賞やら、どんな本が売れているやら、さっぱりわからない。
積極的に読むのは大好きな霊能者、江原啓之氏の本。
あっというまに20冊以上になってしまった。
これを読むと、人間として成長しなければと思ってしまう。
私の周囲では江原氏の信奉者が広がっている。
いつか会いたい、会いたい、会いたい。
そして、いろんなことを訊いてみたい。
江原氏の信奉者とは話がよくわかりあえる。

東方出版から京都の古都巡礼の本が出ていて、その中の「平安神宮の四季」の写真に、これと同じ石で鴨が憩っている桜の季節のものがあり、ほぼ同じ状況で笑ってしまった。
それにしても、毎日、頑張って写真を載せているのに、もう12日も前のものになってしまった。桜は過ぎたと思っている人達も多いかもしれないけれど、北海道はこれから。
桜前線は実にのんびりと北上している。
上野公園に桜を見に行ったのは4月3日で、もう散り始めていた。
10〜15日は吉野では咲いているところと、まだのところがあった。
京都は盛りだった。
日本は狭いようでいて、実にさまざまな四季のちがいがあって面白い。
さあ、連休開始まで仕事頑張ろう。
私の仕事も桜前線並にゆったりしているような気がする。
また慌て出すんだよなあ。
でも、もう機関銃のように次々と書き続けるパワーはない。
17年以上書き続けてきたのだから、ま、これでいいかと思うしかない。
書けるときは書く。書けないときは書けない。
締切だけは何とかこなそう。

京都のしだれ桜は、藤棚のようにしてあり、後日に出す半木(なからぎ)の道の紅しだれ桜もそう。
吉野、飛鳥をいっしょにまわったT社の編集者K氏とは朝食後に別れ、前夜に合流したF社の編集者K女史とまわった。
平安神宮は初めてのよう。
「平安神宮と聞くと、何もないようでしょ? でも、庭はこの通り、凄いのよ」と、自分の土地のように誇らしげな私……。
桜が終わったら、これから白虎池の花菖蒲が見事だ。
さて、巷では土曜から大型連休のよう。
私も半分でも楽しめるように仕事を頑張ろう。
読みたい本もたくさんあるのに、それどころか、新聞が2週間分以上山積みになってしまった。
今朝は、まずそれを読んで片付けたい。何時間かかることか……。

私は見ていないが、NHKテレビ「あすか」の舞台にもなったところだそうだ。
客の色紙が天井、柱まで埋め尽くしていて、いかに愛されている茶屋かわかる。
ぜんざい、クズキリ、軽食、いろいろあり、機会があればぜひ足を運んでもらいたい。
お土産も売っているので、100パーセントの本葛や一筆箋を買った。
さくらももこさんの色紙もあった。まだ無名のときのものがあり、ももこさんが再度やってきて、それを感慨深げに見ていたとか。それでそのとき、新たに書いてもらったという色紙も飾ってある。
お客でない人にも声をかけてくれる。
店の前からの急な坂を上ると岡寺だ。だから、もう少しだから頑張ってというような言葉だ。

散った桜も美しい。
飛鳥の橘寺で。
旅の写真を毎日4〜5枚ずつ載せていかないと、もう5月になるぞと思っている。
近くで藤棚の花が咲いているし、つつじもどんどん咲いている。
カラスビシャクのようなものも咲きそうだし、我マンションではジャスミンが咲いている。ともかく、現在咲いている花を綴るときりがないほど。
歩いて5分内のところに、黒椿、スズラン、シクラメン、石楠花、八重桜、菫、クリスマスローズ、チューリップに辛夷(こぶし)……。
わ〜〜、困った。
困ることはないと思われるかもしれないけど、少しずつ咲いてくれないともったいないし、写した写真を載せるのに来年になってしまいそう。
は〜〜〜。
花のことばかり考えないで仕事しないとなあ。
ちゃんとやってますです。はい。
きょうは「問題小説」5月号発売日。地方は少し遅れる場合も。
私の短編も載ってます。

仏像より草花に興味がある私だが、懐かしいものに出会った感激に、この仏像の前になら何時間でもいられると思ったほど。
前世でこの仏様を見ているのかもしれない。
今回旅行で、もっとも貴重な一瞬だった。
曽我馬子が発願して596年に創建された日本最古の寺に、私の感動する仏像が祀られていたというわけだ。これは605年に止利(とり)仏師がつくった日本最古の仏像とか。
何度も火災に遭って補修だらけだが、それほど愛されているのだという証拠。
この仏像にはまた会ってみたいし、そのために、また飛鳥を訪れるだろう。
自転車漕ぎで疲労困憊した躰も、これで癒されたのでアル。
石舞台と背後の桜は素晴らしかったが、それは、また明日。
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